目次
まえがき
各界の方々からの御言葉

〔注文する〕
「叡智の結晶」
   〜哲学的コラム〜
・ 天川貴之 著
・ 文芸社
・ 2002年6月28日発行
・ 定価 : 本体 1400円+税

日常生活の真理から、歴史的現実の真理に到るまで、様々な事柄について、哲学者の眼で洞察し、コラムの形式を用いて著述したものである。
内容は様々にあるけれども、一貫して流れている課題の一つは、日本精神的なるものの洞察であり、世界史的観点からの普遍化である。

□■ 目次 ■□
まえがき 
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「古典的良書の本質について」
「叡智的幸福について」
「短歌と境地について」
「哲学的情熱について」
「天才とは何か」
「理念に始まり理念に終わる」
「恋愛の産み出すもの」
「人物を見抜くとは」
「美しい言葉について」
「偉人と肖像について」
「ドラマについて」
「清貧の思想と清豊の思想」
「道徳倫理と哲学者たることについて」
「議論の本義と効用について」
「清濁併せ呑む道徳について」
「自他一体の勝利成功の道について」
「美意識と平衡感覚と大和心について」
「古代えの郷愁と新時代のビジョン」
「宇宙人という視点から」
「秘められた数学的美と剛さについて」
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「二十世紀の総決算と新生日本の希望について」
「哲学的王者と精神の美について」
「武士道を裏うちする精神態度について」
「文化文明の豊かさと哲学の道について」
「叡智の光明が生き筋を照らしてゆく」
「大宇宙の根本原理としての『天之御中主神』について」
「日本的自己犠牲の精神と武士道について」
「大和武命の創られたストイシズムの哲理について」
「論語を活学し大道に生きることについて」
「リアリズムと善因善果 悪因悪果の法則について」
「リアリズムと一大光明芸術について」
「新生の精神と一大光明芸術について」
「愛は万人の心の内にある」
「リーダーシップと明鏡の如き心境について」
「正義の大道と法の精神について」
「大和心における平和と調和の哲学について」
「太陽の国とは徳の幸ふ国である」
「真なる学問と哲学の源にある宗教感情の大切さについて」
「宗教的寛容さと新生ルネサンスの精神について」
「実践哲学として宗教的精神を活かす道について」
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「『先験的総合』は可能であるという哲学思想が新生日本ルネサンスの礎となる」
「経済学をはじめ諸学の根本は哲学的真理に始まる」
「魂の記録の内に生命の花が咲く」
「言霊と神剣について」
「高杉晋作とエチュード『革命』について」
「久坂玄瑞とフランス音楽の響きについて」
「道徳書簡と新時代の文学形式について」
「『名』と『形』を問う真なる哲学について」
「哲学の幅を広げてゆくことの大切さについて」
「理念資本主義社会における経営理念の意義について」
「理念政治学と哲学的真理の意義について」
「『円相の哲学』と繁栄大革命の哲理について」
「『天網恢恢疏にして失わず』なる絶対精神の世界計画について」
「『神は多くの名前を持つ』の基盤となる『一即多多即一』の真理について」
「『生』と『死』と『復活』の後に新時代と新生日本が誕生する」
「革命的言動と秩序礼節を全うする志士道精神について」
「美しい国の経営精神について」
「美しい国のための感性教育について」
「真なる『大学』とは哲学家が創るものである」
「『易』という運命開拓の視点について」
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「禅(ZEN)と数学的基底とIT革命について」
「アルキメデスが『天之御中主神』を発見されたのは今は昔である」
「数学と音楽による理念経営について」
「ローマ帝国を通して顕れた世界精神について」
「繁栄を活かす真理としての普遍哲学について」
「文学の形式を通した『統合と個性の開花』の精神について」
「叡智と慈愛と勇気の哲学とリーダーの条件について」
「彫刻を通して顕れた理念(ロゴス)について」
「ローマ彫刻と理念神像の型について」
「国家千年それ以上の大計と都市計画の視点について」
「言挙げしない国の仏の御姿について」
「『喜捨』の精神と武士道精神について」
「『ありがとう』の哲学と光明真言について」
「劉備玄徳と諸葛孔明を通して顕れた『信仰と愛』の精神について」
「理念武士道 理念兵法の力学的考察について」
「光明の主座を保てば衆知が真に活き幸えてゆく」
「円相の精神が公正なる愛と正義を育んでゆく」
「先天的価値を尊重する科学哲学について」
「ロックと福澤諭吉と世界史的現実について」
「国際日本武士道教育の視点について」
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「理念自由競争と自他一体に活かす一大光明芸術について」
「理念トレンディー文化創造と『センス』への投資について」
「善き国民が善きリーダーを育て器のある国民が器のあるリーダーを創ってゆく」
「『絶対空』の哲理と『統合』哲学の真義について」
「行為即直観 直観即行為たる生命の文化について」
「坂本龍馬の像の中にある身体のDNAと魂のDNAについて」
「『絶対真理』としての仁愛慈の大道とその応用について」
「『理念三権分立』の哲理と『絶対無』の場所の意義について」
「坂本龍馬に観る『幼児』の心について」
「色彩と音楽と『生命の詩』について」
「神武天皇は過去現在未来の『神話』である」
「哲学によってこそ『大いなる夢』は実現されてゆくものである」
「哲学によって真に新生する国家と人間像について」
「真理と哲人の風格について」
「独立自尊精神を育む真なる実学の考え方について」
「理念恋愛と理念芸術の華について」
「エロス(愛)の神に仕える精神の純粋さと透明感について」
「ルネサンス的発想と真なる統合精神について」
「『剛さ』の根底にある平静心について」
「無償の愛と祝福の心が一大光明芸術を創造してゆく」
あとがき

 「まえがき」
 哲学とは、物事の本質を洞察することを使命とする営みである。それ故に、哲学書は、具体的事例から抽象的真理を導き出し、概念的に著述されてゆく。そして、哲学者の眼は、常に物事の表面にではなく、根源的な内奥に実在する理念(イデア)を観じている点において、著述された真理は、現象的な時間空間を超越して、何十年、何百年、何千年と遺ってゆくのである。

 この哲学的コラムは、日常生活の真理から、歴史的現実の真理に到るまで、様々な事柄について、哲学者の眼で洞察し、コラムの形式を用いて著述したものである。内容は、様々にあるけれども、一貫して流れている課題の一つは、日本精神的なるものの洞察であり、世界史的観点からの普遍化である。

 古代の神話から近代史に到るまで、日本精神の営みの内には、実は、かなり西欧の精神の営みと真髄において一致するものがあり、哲学的真理の観点から止揚統合されうるものが数多く見受けられるのである。

 例えば、古代ローマ帝国の理想像と精神理念は、未だに西欧文化文明に引き継がれているといえるが、実は、古代ローマ帝国の精神に通ずる精神理念が、古代日本国の伝統精神にも実在し、その理念は、現代日本にも引き継がれているが、忘却されてしまっているものも多いといえるのである。

 このような、日本固有でありながら、限りなく普遍的な文化理念をルネサンスしてゆくことも、新時代の日本のあり方を考えてゆく上で、大変有意義なことであると思われる。

 古代にも通じながら、現代にも通じ、新時代にも通じてゆくのが、真なる哲学的精神であり、時空を超えた真実在たる理念である。真なる理念をルネサンスしてゆくことによって、そこから、新たな文化文明が、よりイノベーションされて誕生してゆくことを、大いなる希望をもって待望するものである。
  

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