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 「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization



「朱子学と日本精神と福澤諭吉の国家哲学思想について」



JDR総合研究所 代表
天川貴之




 朱子学は、中国においても国学となり、日本国においても国学となった。それは、江戸時代だけではなく、明治維新の時においても、朱子学は、陽明学と共に、時代精神の源、日本精神の源となったのである。

 それは、この日本国においては、福澤諭吉の思想哲学のようでもあり、福澤諭吉の思想哲学は、新時代に向けての日本国の国際的国学となったと言えるのであり、その哲学的骨格において、朱子学と似ている所もあるのである。

 新時代の日中友好の哲学を考えてゆく上でも、この「朱子学」と福澤諭吉の哲学思想の比較学を大切にしてゆけたらと思う。

 孔子の「論語」に比べても、朱子の哲学思想は、理念哲学・イデア哲学であり、学者・哲学者の書であると言える。或る意味において、孔子よりも大学者・哲学者であるとも言えるのであり、東洋のプラトンのような所があるのである。

 その「理」と「気」についての洞察的体系学は、魂と神仏の実在を洞察するものでもあったのである。確かに、陽明学にも仏教の影響が大きいが、この朱子学にも仏教の影響が多くあるのである。

 孔子の「論語」と日本国の神道の関係は親和性があるように、朱子学は、神道の日本精神の哲学体系を支える柱の一つとなっているとも言えるのである。

 このように、福澤諭吉と朱子学を一つのものとして洞察し、思索し、体系化してゆくことによって、国慶節の中国とも調和して、東洋と西洋をつないでゆけばよいのである。





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