「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization





「常にダム経営の精神をもって『時流』を見抜き根本『理念』に則って適正対応してゆけ」




  塾塾生諸君に述べておきたい。「ダム経営」の精神というものは、何事においても大切である。あらゆる面において、想定される物事を予測し、常に「シミュレーション」をしておかなくてはならない。そして、「根本理念」を中心に置いた上で、考えうる限りの戦略戦術を思索し、具体的決断力、実現力、実践力をもって人的ネットワークを創り、大調和裡に「時代精神」が顕現してゆくように小善を積み重ねながら、大善の方向性を見極め、準備すべき時期に準備しておかなければならない。そうすれば、どのようなことが起こっても、まず、心に余裕をもって万全の対応を成してゆくことが出来るのである。人財の余裕をもち、資金の余裕をもち、生産能力の余裕をもち、これらの真なる国富の源を大切に育み、活かしてゆかなくてはならない。

 かのアメリカのレーガン政権においても、ハイエク的な「減税」政策と同時に、ケインズ的な「財政出動」政策を押し進めてゆくことによって、アメリカにあった本来の国力を回復し、その恩恵が現在にまでつづいているといえるのであり、日本国も、真にハイエク的な「減税」政策と同時に、正統なケインズ的「財政出動」政策を押し進めてゆけば、本来の国富の源である人財や資金や生産能力が、現実的な国富として、「今」のGNPは何倍にもなり、本来の国力が顕現してゆくのである。それが、日本国の「潜在的実力」そのものであって、「今」の日本国は、「適正評価」すらなされていないのであるということを、よくよく「自覚」しなくてはならない。

 「今」、日本国のあらゆる面における「デフレギャップ」を「自覚」し、真に「有効需要」を創造してゆけば、日本国の生産能力にふさわしい「国富」が創造さ れ、そのことによって、アメリカも、アジアも、EUも、全世界も、安定した平和と繁栄と幸福を享受することが出来るように成るのである。日本国程、本来、市場の原理が適正に動いている国は例外が無いという真実を前提にした上で、何故、それでも「不況」なのかという根本的認識をしてゆかなければ、真なる国難突破の鍵はつかめず、全世界の「時流」に乗り遅れ、新生日本建設のチャンスを逃してしまうことにもなりかねないのである。

 真に日本国が富むことが、真にアメリカも、アジアも、EUも、全世界も富むことにつながるという前提に立った上で、正確な真実に基づいた「経済の哲学」と、「日本国の哲学」と、「日本国民の哲学」を思索し、積極的に国造りをしてゆかなければならない。

 常に不易なる「理念」を、「時流」の中に正確に実現してゆけば、真に勝利し、真に成功し、真に繁栄し、真なる「統合と個性の開花」「秩序と自由」の哲理の顕現した世界を築いてゆくことが出来るのである。冷静に、正確に、原理原則に則った「理念」の下に「筋」を通しつづけ、「時流」を発見し、「時流」という波に勢いをつけて乗ってゆけば、「大義」のある所に、必ず天の栄光が顕現してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。




〔義塾光明祈念歌〕
南海に
菖蒲
 香れり
  神風の
便り
  の届く
   平安
  の
 宮
(貴)        .



[ 2001年5月14日 ]



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