「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization





「究極的実在としての天の摂理を探究してゆく所に『新時代』がある」



 塾生諸君に述べておきたい。「新時代」の科学的精神というものは、合理的でありながら神秘的であり、同時に芸術的であり、倫理的であり、哲学的であるということが特徴であるといえるのである。かのニュートンの科学的探究心の源にあられたものは、神秘的なものに対する深い畏敬の念いである。かのアインシュタインの科学的探究心の源にあられたものも、かの湯川秀樹博士の科学的探究心の源にあられたものも、大いなる「天の摂理」に対する深い畏敬の念いである。

 この「天の摂理」というものは、大宇宙、大自然を「統(す)」べている究極的実在であり、この究極的実在を解明してゆくことを「科学的精神」というのである。その科学的精神の対象とは、「法則」であり、「理法」であり、「理念」である。そして、その中には、道徳倫理の「法則」も、「理法」も、「理念」も実在するのであるという原点を、常に念頭に置いておかなければならない。これは、ソクラテス、プラトン、アリストテレスをはじめとして、ルソー、カント、ヘーゲル、エマソン、西田幾多郎等も、哲学的に、論理的に、言語的に実証されていることであり、日本国においても、古来より、天然自然の法として敬われてきたことなのである。

 「天意」というものは、「法則」であり、「理法」であり、「理念」であり、それ故に、不文律の法であり、それは、数千年以上の経験的歴史慣習によって大局的に実証されてゆくものなのである。その意味において、大いなる科学的哲学精神をもって、惟神の大道を解析し、祭政の大道を解析し、国際的日本武士道精神を、「新時代」の「時代精神」としてルネサンスしてゆこうではないか。

 新生日本ルネサンス、新生地球ルネサンスのうねりは、日本国、並びに地球のあらゆる厄を払い、あらゆる方の運命を、真なる繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造への大道へと開拓してゆくしかないのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。




〔義塾讃歌集〕
 ひえ
日吉
  の
 朝日
  夕日に
山王
哲学
  科学
モラル
殿堂
(貴)           .



[ 2001年4月28日 ]



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