理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「ヘーゲルと西田幾多郎と仏陀と普遍的理念について」



JDR総合研究所 代表
天川貴之




 ヘーゲルの云う「絶対精神」とは、仏陀の精神でもあり、また、イエス・キリストの父なる神でもある。

 理念とはイデア的実在であり、現象の中に、現象を超えて認識されるものである。

 西田幾多郎は、意識現象の中に、理念的実在は見性されるとしている。これは、プラトンの、現象の彼岸にイデアが認識されるとした考え方の修正でもある。意識現象の中に、不滅永遠の実在は見性されてゆくのである。まさしく主客合一である。

 ヘーゲルの「歴史哲学」においても、「精神現象学」においても、「宗教哲学」においても、意識現象の中に、不滅永遠の理念(イデア)を認識するということが、その根幹なのである。

 プラトンがイデアを認識することを中心に哲学を打ち建てたように、理念を認識することを中心に打ち建てられたのが、ヘーゲルの哲学体系なのである。

 西田幾多郎も、このヘーゲルの哲学体系にならっているのである。そして、その上で、プラトン・アリストテレスの原点に立ち返っているのである。

 さらに、西田幾多郎は、仏教とキリスト教を止揚した共通項の普遍真理についても論じている。

 このような宗教的真理の理性的認識と吟味こそ、哲学の使命であり、原点なのである。





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