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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「倉田百三の理念恋愛論と天川貴之の芸術哲学について」 |
倉田百三は、恋は形而上学的理念であり、それは、祈りの対象であり、性欲ではないと云う。このような倉田百三の恋愛論は、プラトンの『饗宴』や『パイドロス』、また、プルタルコスの恋愛論や三島由紀夫の美意識に近いものがある。 作家の神渡良平氏は、倉田百三の『愛と認識への出発』と天川貴之著の『青春の自省録』は似ていると推薦文で述べられていたが、倉田百三と天川貴之の哲学は、この恋愛哲学においても似ているのである。 北原白秋や若山牧水や佐藤春夫などの一冊の詩歌集であっても、美と芸術である。このように、真なる恋愛は、美と芸術を創造し、生産してゆく源となってゆくのである。 それが哲学思想や小説として結晶したものであっても、それは恋愛の昇華であり、高次元への愛の純化であり、それはまた、成功哲学の条件でもある。 恋愛・ロマンス・愛情・友情などはすべて、成功哲学の源であると、ナポレオン・ヒルは述べている。このように、恋愛欲を昇華してゆくことが、成功には不可欠なのである。 恋愛が真なる美と芸術として結晶化した歌集・詩集は、人の心を打つベストセラーになってゆく。また、作詞作曲における歌詞であっても、美と芸術にまで高められた恋愛意識であり、それは、人の心を打つ共感力を持つものである。 このように、真なる恋愛感情は、美と芸術として昇華され、人々の心を打つ哲学、詩歌や小説などの芸術作品になってゆくのである。すなわち、恋愛の智慧化である。 真なる恋愛とは理念恋愛であり、プラトニック・ラブを本質に持つものである。そして、それは、キリスト教的愛とも、仏教的浄土真宗的な慈悲の愛とも一致してゆくのである。 |