理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「『絶対空』の哲理と『統合』哲学の真義について」



 かつて、故小渕首相は「真空総理」と呼ばれたが、「真空」というロゴス(理念)の哲理を説かれた哲学者に、和辻哲郎がおられる。究極実在のことを西田幾多郎が「絶対無」とされたことを、和辻哲郎は「絶対空」として表現された。これは、「絶対中」というロゴス(理念)で表現してもよいものである。

 そして、その真髄は、「統合」の真理にあるのである。真なる「統合」精神の証は、真なる「個性の開花」の精神と一致する所にあるのである。「個と全体」と同じように、「統合」としての「国家」がなければ、「個性の開花」としての「地域社会」も存在しえないし、真に独立した個人も存在しえないのが、政治的人格としての人間の本質である。

 そして、政治的人格を心身共に身につけてゆくために、人倫の学としての人間学(倫理道徳)が大切なのである。それは、人間が社会性を身につけ、「公」共性を身につけてゆくために肝腎要な所なのである。人体においても、全体としての「統」合器官たる「脳」によって、すべての個性的な臓器が「統」べられており、全体としても、個としても、真に活きているように、「全体と個」「社会(国家)と個人」を共に真髄において活かす哲学こそが、「絶対空」の哲学であり、「絶対無」の哲学であり、その真理は、大宇宙、大自然の理法そのものを応化した哲学体系なのである。

 故に、「統合」精神を剛くしてゆくことによって、よりよく「個性の開花」の精神が剛められ、個性的自己が幸え、大調和世界を示現してゆくことが出来るのである。真に自他一体に活かす愛こそが、「大和」(だいわ)の哲理であり、大いなる繁栄を通した平和と幸福の大道なのである。

 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



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