理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「国際日本武士道教育の視点について」



  イギリスの紳士道教育と日本の武士道教育は、真髄において一致するものである。福澤諭吉の創られた教育的伝統が、実は国際的な武士道教育であったということは、福澤諭吉の精神的傾向と言動に如実に顕れている。そして、ラグビーが初めてイギリスから日本に伝えられたのが慶應義塾であったということも、天の摂理であったのであろう。

 一般に、福澤諭吉は、反儒教的、反国家的であったと誤解されている方も多いが、彼は、近代日本武士道教育の祖の一人に数えて間違いないであろう。「気品の泉源」「知徳の模範」「居家処世立国の本旨」「之を口に言ふのみにあらず、躬行実践」「全社会の先導者たらん」等という御言葉は、儒教精神の真髄そのものであり、国家精神の真髄そのものであり、武士道精神の真髄そのものである。

 新時代において、国際的な日本武士道精神を再興してゆくことは、新生日本最大の課題である。かの福澤諭吉も、早稲田大学の大隈重信も、代表的な国際日本武士道の祖であられる。善きライバル校があることによって、双方が発展繁栄してゆくことは、ケンブリッジ、オックスフォードの両大学が既に実証している。

 自他一体の自覚をもち、大いなる信頼と友好と寛容の精神をもって、実力を磨き合ってゆくことこそ、真なる剛さと真なる優しさを育んでゆくことになり、真なる和の精神と真なる国際性の精神を育んでゆくことになろう。

 真なる国際日本文化としての武士道精神が、教育の中に真に活かされ、実社会の中に真に活かされてゆけば、日本国全体も、地球全体も、健全に大調和裡に発展繁栄してゆくことであろう。

 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



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