理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「理念武士道 理念兵法の力学的考察について」



  「公」を大切にするということの根本には、「天の御心」を大切にするということがあり、「私」を大切にするということの根本にも、「天の御心」を大切にするということがある。未だかつて、「公」を大切にしない「私」が、永く栄えたためしはなく、「私」を大切にしない「公」が、永く栄えたためしもない。

 何故なら、それは、天の御心を壟断する道に通ずるからである。天の御心を尊重し、活かせば、すべてが幸えてゆくものであるが、天の御心に逆らい、壟断すれば、天から自然に壟断されるのである。

 その背後に実在するのは、天の全き理法である。地上に生きている人間の一人たりも、全き天の理法を超えられる者はいない。全き天の理法を無理に超えようとすれば、全き天の理法は必ず合理的に反作用を返されるものである。

 業の法則は、作用反作用を適正に顕してゆくものである。今、その反作用が出ないものでも、五年後生ずるものもあれば、十年後生ずるものも、五十年後生ずるものも、百年後、千年後、二千年後、一万年後生ずるものもある。

 作用もまた同じである。「光」に対する作用反作用の法則は、何者も捻じ曲げることは出来ない。どのような人為智謀をめぐらして、これを妨げようとしても、「水」のように、有形無形に姿を変えながら、天命が実現されてゆく。

 「天の御心」である「光」に対して抗えば、そこに「影」と「闇」が必ず現れる。この「影」と「闇」が、あらゆる病の根本原因である。肉体だけではなく、精神においても、政治、経済、経営、教育、芸術、科学、実人生、様々なものに、「影」と「闇」が現れてゆく。逆に、「光」こそが健康増進の根本原因であり、「天の栄光」として、物心共にあらゆる分野に幸えてゆく。

 過去どのような業績を積まれた方であっても、意図的に「天の御心」を壟断した者は、すべてが汚濁に化してゆく。その業績の力学が高ければ高い程に、天の御心に故意に逆行した場合には、急転直下「影」と「闇」の中に落ちてゆくことになる。どのような「怪力」と見えし者も、「剛」と見えし者も、「智謀」と見えし者も、すべて、その力学的エネルギーが逆方向に向かう質量となってゆく。

 故に、「天の御心」としての「光」と、光の有している「意志」に対して、心「素直」になり、その方向に乗じてゆくことこそが、真なる「大義」の道であり、「信義」「仁義」の道であり、「忠孝」「誠」の道であり、真なる健康と、繁栄と、平和と、幸福の道なのである。

 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



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