理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「劉備玄徳と諸葛孔明を通して顕れた『信仰と愛』の精神について」



  孫子の兵法においては、指導者の条件として「智」「信」「仁」「勇」「厳」が挙げられている。ここで特に大切なものは、「信」と「勇」と「厳」の精神である。「兵は詭道なり」という言葉を言葉面だけで解釈しては、兵法の真義を誤解することになるであろう。「信なくば立たず」というのが、兵法の極意なのである。

 「信義」なき者に「大義」を語る資格はない。同様に、「仁義」なき者に「武勇」を語る資格はない。そして、「軽薄」な者、「重厚」の徳なき者に、「戦争と平和」を語る資格はない。故に、「信義」と「仁義」と「厳」を旨として、真なる武士道は築かれ、真に応用され、真なる武士道によってこそ、「平和」と「繁栄」と「発展」が実現し、維持されつづけてゆくのである。

 かの諸葛孔明は、「将」と「兵」を雇用するにあたって、何よりも「道徳」と「倫理」を重んじられた。そして、自ら「高節」「孝梯」「信義」「深慮」「力行」の徳を体現され、かつ実践しておられる。そこで応用された「兵法の真理」は、今の時代にも、新時代にも、その輝きを失うことなく、その徳望を失うことなく、その真価実相をこれよりますます顕現してゆくことであろう。

 そして、劉備の「天の御心」と、「至誠」と、「大義」と、「仁義」と、「信義」を重んずる「信仰と愛」を源とする「玄徳」が無ければ、孔明等の軍師もまた、その「所」を得ることは出来なかったであろう。

 確かに、「中心精神」と「天の御心」は、劉備玄徳と諸葛孔明の方に実現したといえるのである。そして、その武士道精神は、坂本龍馬と勝海舟等に受け継がれ、さらに新生日本精神として、新生地球精神として、蘇ってゆくことであろう。

 真なる「高節」「孝梯」「信義」の志は、世代を超えて受け継がれ、永い輪廻転生の中で数多くの同志を得て、必ず大輪の華を咲かせてゆく。千年を経て実を結ぶ華もあれば、二千年それ以上の時を経て結ぶ華もあるのである。太陽の御心は、必ず太陽の御心を示現してゆくものである。それが、何千年を貫く一大光明芸術である場合もあるのである。

 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



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