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| 「哲学的コラム」 | ||
| Japanese Dream Realization | ||
| 「美しい国の経営精神について」 |
| 感性を真に磨いてゆくことが、実は起業家精神にも通じてゆくということは、日本でも何人もの歴史的偉人が証明されている。
例えば、盛田昭夫のソニーを貫いている高品質経営を支える柱は、洗練された感性でなくて一体何であろうか。その感性による経営の伝統は、今なお引き継がれている。 また、佐治敬三のサントリーを貫いている高品質商品を支える柱は、深い感性でなくて一体何であろうか。日本人は、古来より「音」の中に大和心を見い出し、「酒」の中にも大和心を見い出してきた伝統を保っている。 その鉱脈は、江戸以前、鎌倉以前、平安以前、万葉以前、古事記以前から続いている。なつかしい音が限りなく現代的でもあり、新時代的でもある。何故なら、そこに「不易」なる大和心があり、「不易」なる大和心は、時代の流れと共に流れ、常に生まれ変わり、輪廻転生しつづけているからである。一刻一刻の中に、「永遠の今」を創造しつづけているからである。 その意味で、我々は、「時間」という形式の実在に感謝しなければならない。「絶対時間」の精神が、「相対時間」の精神となって様々に顕れ、「真象」として顕現しながら流れてゆく。時間の流れの中で数多くの「真象」が育まれ、創造されながら、時間は移り変わってゆく。 二度と「永遠の今」はない。故に、「一期一会」である。人間は一呼吸の中に「生」と「死」と「新生」を繰り返していく。そして、無限に輪廻転生してゆく。「不易流行」なる「永遠の今」を経営の中に活かし、あらゆるものを修めてゆけば、ここにもかしこにも、美しい国、神の国が育まれ、創造されてゆくことであろう。 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。 |