理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「経済学をはじめ諸学の根本は哲学的真理に始まる」



 経済学も根源的には哲学から始まってゆくものである。すなわち、根本哲学の応用が経済学説となり、経済学説の具体化が経済政策となるのである。故に、常に、根本哲学の正統性を論じなければ、真なる経済政策は行えないのである。もちろん、その経済理論が法則的に有効でなければ、充分な経済理論とはいえない。しかし、対処療法としての経済政策だけをいくら論じても、根本治療にならない場合もあるのである。例えば、ハイエクであっても、ケインズであっても、その経済理論の根本には明確な哲学が実在するのであり、正統性の是非も実在するのである。

 さらには、その哲学の奥には経済学的「実相」があり、経済学的「理念」があるのである。そして、その「理念」の真髄は、「一即多多即一」であり、「絶対無」であり、「統合と個性の開花」であり、「秩序と自由」であり、中心精神そのものである。

 故に、「中」という統合的立場に立脚した時に、ハイエク哲学の理念的真理が発見され、ケインズ哲学の理念的真理が発見され、その他の様々な経済哲学の理念的真理が発見され、あらゆる経済哲学、経済思想は、その真髄において中心帰一し、その「所」を得て、個性の開花としての真なる生命を輝かせ始めるのである。

 その意味において、哲学というものは、政治や教育や芸術や科学や道徳倫理だけでなく、すべてに応用が出来るものである。それが「真理」の本質であり、「真理」の本源的価値である。そして、その「真理」は、永遠普遍性を本来有しているからこそ、真の「真理」たりえる。要は、その真髄の意味が悟られ、その真理の悟りによって、真理を自由自在に応用できるか否かにかかっているのである。そして、応用された真理を実践実行できるかにかかっているのである。

 その意味で、「真理」からすべてが始まり、真なる哲学からすべてが始まってゆくといえるのである。真なる哲学は根源的な問いを投げかけ、同時に、根源的な所から根本治療し、人間の精神と、国家の精神と、世界の精神と、宇宙の精神を健全にし、大調和の姿へと示現することができるのである。すべてのすべての価値の源が、哲学の中には実在するのである。

 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



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