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|---|---|---|
| 「哲学的コラム」 | ||
| Japanese Dream Realization | ||
| 「太陽の国とは徳の幸ふ国である」 |
| 「直を以って怨みに報い、徳を以って徳に報う」といわれるが、直の中には正直さというものがある。正しい明鏡の如き心というものがある。真なるものを真なるものとし、偽なるものを偽なるものとし、善なるものを善なるものとし、悪なるものを悪なるものとし、美なるものを美なるものとし、醜なるものを醜なるものとし、聖なるものを聖なるものとし、俗なるものを俗なるものとし、公正に分別し、秩序だてて考えてゆかないと、公性というものを保つことが出来ない。 真なる公共性、真なる社会性を全うすることが出来なければ、真に自己を修めてゆくことも、家庭を治めてゆくことも、会社を治めてゆくことも、地域社会を治めてゆくことも、国家を治めてゆくことも出来ない。 故に、滅私奉公にいう滅私というものは、「直」の精神をもつということでもある。様々な私情に基づく煩悩の渦巻く渦中において、常に「直」の精神をもって秩序を全うし、大道を形成してゆかなければならない。大道が形成されてゆくことによって、その中で多くの方々が真に幸えることができるのである。一人一人が「直」の精神をもって社会性を保ってゆき、社会全体としても、「直」の精神をもって公の器を提供してゆけば、真に健全に発展繁栄してゆく社会が生まれてゆく。 そして、大徳はもとより、小さな徳をも尊重し、讃え合うことによって、自ずから徳の循環する徳治社会が生まれ、徳を認め合い、讃え合い、与え合うことによって、社会全体に徳の増進に基づく富国有徳の社会が形成され、創造されてゆくのである。本当の富とは徳そのものであり、徳そのものが無限の富を生んでゆくのである。 本当の豊かさの源は徳にある。個人おいても、家庭においても、学校においても、会社においても、地域社会においても、国家においても、徳が尊重され、全うされる環境を創ってゆけば、自然な徳の感化力によって、大調和なる太陽の国が、神の国そのものとして顕れてゆくのである。 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。 |