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|---|---|---|
| 「哲学的コラム」 | ||
| Japanese Dream Realization | ||
| 「愛は万人の心の内にある」 |
| 怒りや憤りというものは、心を平静にして統御してゆかなくてはならない。すべてを他者のせいや環境のせいにするのではなく、自分自身の問題として内省してゆかなくてはならない。真なる反省が出来ないと、本当の自分自身の姿を知ることは難しい。これが本当の自分自身であると思っている姿は、実は目の錯覚であり、過去と現在に対する先入観としての執われである可能性もある。 怒りや憤りの渦中にある方も、瞋の想いを鎮められれば、冷静な表情、柔和な表情を取り戻すものである。そして、神性や仏性は、どちらかというと善い顔のその方に近いものである。この地上には、徹底的な善人も、徹底的な悪人も、実はほとんどおられない。しかし、万人が良心と理性と神性と仏性を有しておられるということは真理である。そして、善い心の表情をしておられる方の、その真姿こそが、神性仏性の発露された御姿である。 一人一人の心の奥に発見してゆかなければならないものは、一人一人の神性であり、仏性である。そして、一人一人の心の内に必ず眠っている宝ものである。外にどのような迷いの姿が現れていようとも、本来の姿を取り戻せば、必ず万人が善人になり、神の子そのものとなり、仏の子そのものとなってゆく。それが真理であり、真実である。 自分自身の心の内にも、醜い自己の奥に、美しい自己を発見してゆかなければならない。悪い自分の奥に、善い自己を発見してゆかなければならない。偽りの自己の奥に、真なる自己を発見してゆかなければならない。俗世にまみれた自己の奥に、本来の聖なる自己を発見してゆかなければならない。 故に、周囲が騒がしい時には、静かに独りになって反省せよ。内省せよ。そして、本当の自己を発見せよ。誰も未だみたことがない、そして、自分自身さえも知らない真実の自己を、神性そのもの、仏性そのものの自己を発見せよ。さすれば、自分自身を真に愛することが出来、他者を真に愛することが出来、社会を真に愛することが出来るようになるであろう。 真実の愛は、万人が心の内奥に必ずもっている永遠普遍の宝石なのである。それは一条の真理である。 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。 |