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|---|---|---|
| 「哲学的コラム」 | ||
| Japanese Dream Realization | ||
| 「リアリズムと一大光明芸術について」 |
| 勇気の中には、真実を見極めてゆくという勇気もある。事実を事実として受け入れてゆくという勇気もある。決して自分自身の良心に嘘をつくことなく、自分自身の理性に嘘をつくことなく、社会のありのままの姿に対して嘘をつくことなく、大自然のありのままの姿に対して嘘をつくことなく、真実を真実として語ることは、本当は難しい。 むしろ、自分自身の良心に嘘をついて逃げてゆく方が容易である。自分自身の理性に嘘をついて逃避してゆく方が容易である。それは卑怯な心であり、臆病な心であり、自我我欲に執われた心である。 自分自身の良心に忠実に生き、自分自身の理性に忠実に生きてゆくことは、不断の勇気を要することである。しかし、現実逃避をしている中からは、決して大いなる運命の開拓は出来ない。 個人においても、会社においても、国家にとっても、全世界においても、真実を真実として認める所から、本当の繁栄が始まってゆく。その時には一見厳しくみえる事実真実も淡々と受けとめ、忍耐の内に、事実と真実を積み重ね、良心と理性に忠実に生きてゆけば、必ずいつか、大いなる夢は実現してゆく。 ロマンというものは、実は真実そのものの中にある。事実そのものの中にある。「事実は小説よりも奇なり」というが、歴史的事実、真実をよくよく研究してみると、そこに人為を超越した天の摂理を観じざるをえない。歴史上の偉人も、歴史上の事件も、例外なく何と芸術的なのであろう。そこに、本物のロマンがある。 現実から決して逃げることなく、積極的に一つ一つ丁寧に受けとめてゆけば、必ず芸術になり、ロマンになるのが真実の歴史である。作家も役者も観客の方も、現実の中にロマンを発見されたにすぎないのである。 天の摂理が、「天網恢恢」に歴史的芸術を創造してゆかれる。そのことを心虚しく畏敬の念をもって眺めてゆけば、どのような方々の人生の歴史にも、どのような国家の歴史にも、天来の一大光明芸術が観じられるものであると思う。 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。 |