理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「論語を活学し大道に生きることについて」



 「君子、怪力乱神を語らず」という。しかし、日本の伝統文化において、神を語らずに国柄を語ることは出来ないであろう。戦いを語らずに武士道を語ることは出来ないであろう。武道を語らずに大和武命や須佐之男命や、そもそも神武天皇を語ることは出来ないであろう。

 また、一般にいう「オカルト」に属するものの中にも真理はあり、真実はあり、隠された史実や生きる道標もあることであろう。そして、それらのすべてについて語ったとしても、君子の大道を歩むことは出来るであろう。

 大先哲孔子は、人と機会と場所に応じて、自由自在に人の道について諭されている。故に、基本理念を恭しく尊重しながらも、人と機会と場所に応じて自由自在に応用し、真理を現実のただ中に活かしてゆかなくてはならない。そして、日本国の国柄に活かし、現代の時代に活かし、新時代に活かしてゆかなくてはならない。

 真理は、本来人間性を縛り、萎縮させてしまうものではなく、人間性に道をつけてゆくことによって大道へと解き放ち、君子としての自由と尊厳を与えてゆくものだからである。

 そして、その精神は、科学的合理精神や実学の精神とも真髄において一致してゆくものである。かの湯川秀樹博士が学問に論語を活かされたように、かの渋沢栄一が経営に論語を活かされたように、戦後日本においては、かの安岡正篤が「日本の誓い」の精神の下に政治に論語を活かし、国際政治哲学の道を示されたように、君子の大道とは、「今」こそ大切であり、新時代にも、その根本精神は、新生日本精神として、新生日本ルネサンスの大輪の基礎鉱脈となりつづけてゆくことであろう。

 日ノ本の国には、四方の大海があるだけでなく、数多くの精神の大河が流れており、日本の根本精神は、数多くの精神の大河によって培われ、養われ、醸成されてきたし、今後もさらに醸成されてゆくことであろう。

 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



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