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|---|---|---|
| 「哲学的コラム」 | ||
| Japanese Dream Realization | ||
| 「大和武命の創られたストイシズムの哲理について」 |
| 空手も日本的武道である。空手の武道着は、そのまま大和武命の時代の装束としても通用することであろう。シンプルなデザインの中に、深い武士の魂が秘められ、高尚な武士の魂が象徴されている。まさしく、白地の生地というものは赤心を乗せるのにふさわしい。 その赤心は、武士道では「誠」といわれる道徳倫理の根本原理である。日本の真なる武士道を身につけた方は真に信頼できる。心身の潔白は、その装束が証している。「誠」の心情に、嘘偽りがあろうはずもない。そして、「義」の心は、心技体の一致した「型」の中に自ずから顕れてゆく。 外から観える一見苦行僧の如きストイシズムも、質実剛健な大和魂を培うための砥石として機能している。ストイシズムが苦しいというのは、その内奥が悟れていない方のいうことである。ストイシズムの本質とは、苦楽を超越した道の「悦び」を探究してゆくことにあるのである。 柔道にも、合気道にも、同様のストイシズムの哲理が働いている。それは、大和魂を真に磨いてゆくための大地の塩のようなものであろう。そして、ストイシズムの精神修養の中で悟った大和魂は、やがて大木となって幹をつけ、枝葉を繁らせ、大いなる平和と幸福と大調和の世界を育んでゆくことであろう。 基礎を固めるということは、何事においてもストイシズムの精神が大切である。土台を固めるということには、信念と忍耐と努力精進の姿勢が大切である。それは、青春の投資として、やがて大きな実りをつけてゆくことであろう。 ストイシズムを真に実践でき、忍耐できない人間に、本来幸運の女神が微笑むこともなく、人生の深い味わいを知ることもなく、どのような季節にあっても耐え抜き、生き抜いてゆける不撓不屈の精神を獲得してゆけることもないであろう。 大いなる「節」からは、必ず芽が育まれ、生長してゆく。そして、春の時代を迎えてゆくのである。 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。 |